出身地 県民生

県民性とは?

県民性とは、ひと言で言うと「同じ地域で生まれ育った人が共有する性格」ということになろうか。実はこの「県民性」、昔からさかんに研究されてきた。と言っても「学問」というよりは、むしろ「世間話」のように語られてきたものが多い。『江戸っ子は宵越しの金は持たない』、『東男に京女』などは今でも耳にする言葉。

 

現代でも「大坂人はせっかち」、「長野県人はクソ真面目で冗談が通じない」など、よく言われる。もちろん同じ県の出身だからといって、誰もが同じ性格ではない。家族構成などの個人差もあれば、何代続いた家か、職業は?などといったさまざまな条件によっても変わる。普段我々は、自分の県民性を意識することはほとんどない。

 

しかし、生まれ育った県を離れたり、他県出身者と接するときなどに「県民性」はひょつこり顔を出す。では、その『県民性』というものは、なぜ存在するのだろう。

県民性を構成する3つの要素

1…自然環境(自然環境や地勢など)
海辺育ち・山育ちでは、明らかに気質や性格が異なる。また、寒い地方・暑い地方の出身者にも同様の違いがみられる。

 

2…歴史的条件
その地域が大都会なのか農村地帯なのか、外部との交流がさかんだったか閉鎖的だったかなど、その土地がどんな歴史をたどってきたかも、そこに暮らす人々の気質や性格に影響を与える。

 

3…社会的条件
たとえば沖縄県民。長らく日本のトップレベルの長寿を誇っていたが、最近の調査では、男性は26位にまで落ちてしまった。この状況が将来的に続いていくと、沖純の「お年寄りを中心とした共同体文化」が薄れてしまうことも考えられ、そのことから「沖縄の県民性」が変わっていってしまうということが十分想像できる。

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