岐阜の県民生

人口…211万人
県庁所在地…岐阜市
名物・特産品…美濃焼、飛騨牛、白川郷の金口掌造り
出身有名人…田中邦衛、伊藤英明、高橋尚子

岐阜は隣接する愛知の陰に隠れ、存在感が薄い。集団主義で仲間との結束が強いため排他的で自己主張をあまりせず、なかなか腹を割らない人が多い。保守的で典型的な日本人的感覚が根付いている。

歌舞伎座の数
歌舞伎座といったら、江戸や上方を想像するが、歌舞伎座の数は、岐阜が日本一。明治座、村国座、東座、常盤座、相生座、白雲座、鳳風座という7つも存在する。

郡上八幡の盆踊り
開催時間が日本一！　なんと4日間寝ずに踊り明かすという、耐久レース的盆踊り。お年寄りの中には、毎年これを生き甲斐として、楽しみにしている人も多いという。

岐阜には、仲間で協力しあう「輪中」のなごりが今でも残っていて、一見穏やかで相手の気持ちがなかなか読めず、恋愛するには困難な人たちだと言える。彼ら自身は、自分は一歩引いて、相手を立てることで好意を得ようとする傾向にある。男女ともに保守的。男性は特に用心深く、遠慮深いうえ、財布のヒモが固い。女性も地味だが、日立たずに気配りするのが得意で、万人に好かれるタイプ。いずれにしても、岐阜人の言葉や態度を短絡的にとらえるのは危険。じつくり時間をかけて、誠実に少しずつお互いの距離を締めていこう。また、意外にも「お金にものをいわせる方法」も効果的。岐阜人は、倹約・貯蓄好きなだけあって、人からの予期せぬプレゼントに弱いのだ。お目当ての人の欲しい物をさり気なく探って、贈ってみては。

仕事に対する熱意が薄く、可もなく不可もない生活を送っている人が多い。岐阜人の主な勤務先といったら名古屋で、首都圏に比べ、出世競争やリストラに巻き込まれることが少ないため、皆「そこそこ」で満足している傾向にある。名古屋圏で働く人の中には、東京や大阪に出るわけでもなく、仕方なくそこに残っている人が多く、そのため、仕事に対する士気が低く、興味があるのはもっか、アフター5や休日をどう過ごすかくらいのもの。テキパキとデキる仕事っぶりとは程遠く、どうしてもなあなあ主義に陥ってしまう傾向は否めない。

岐阜人は金銭にはシビア。昔からお隣、愛知県のケチで名高い尾張商人を相手にしてきただけあって、実に細かく、絶対に無駄遣いはしない。豆腐は、半丁ずつ売られていたというくらい合理的だ。政変や戦で常に混乱に巻き込まれることが多かった歴史からか、その反動で今では安定を求め、貯蓄に熱心な県民性を育んだ。ただし、やはり名古屋に近いため、ご近所同士で見栄を張ることは日常茶飯事。そのため冠婚葬祭だけは派手。