大阪の県民生

人口…864万人
府庁所在地…大阪市
名物・特産品…たこやき、お好み焼き、てっちり、ふき、春菊、塩昆布
出身有名人…赤井英和、ラサール石井、今田耕司、岡村隆史、久本雅美、鈴木杏樹

言わずと知れた吉本興業のお膝元。笑いのセンスと親しみやすさは世界級。開放的な反面、「言ってはいけないこと」をうっかり言ってしまうことも多いが、決して悪気はない。郷土愛が強い。

外国人の割合
全府民に対する外国人の割合が、東京をさしおいて日本一。大らかでフレンドリーな雰囲気には、外国人もなじみやすいようだ。

離婚率
離婚率も2・87％で全国トップ。東京の女性よりは夫をたてる傾向にあるが、ひとたび浮気が発覚しようものならバサリと切るのが大阪女性？「口げんかで夫を打ち負かす妻」は、想像に難くない。

あまり注目されることもないが、大阪人は大の　「自分好き」。相当なナルシストである。フレンドリーで、誰とでも仲良くなれる反面、基本的には他人に為まり興味がなく、その場限りの「広く浅い付き合い」を好む傾向にある。恋愛に関しても意外と淡白で、熟しやすく冷めやすいうえ、極度の束縛は嫌われてしまう。金遣いが荒く、道楽家でもあるので、遊び人のような人とのほうが恋愛はうまく行く。ただ、天真爛漫、自由奔放に生きるがゆえ、気づいたら「ひとりぼっち」になっていることも。

仕事に取り組む姿勢は、基本的には真面目で熱心。しかし、他県の人には扱いづらく、付き合いにくい人種だと言える。上司が大阪人の場合、「ざっくばらんな物言いは、サラリと流す」、そして決して「東京言葉で正論を言わない」こと。特に関東の人は、口がさけても「バカ」や「〜じゃん」という言葉は発しないように。これらの東京弁には、おそろしいほどナーバスで、「だから、関東人はアカンのや」などと理不尽なことを言われるハメになる。逆に大阪人を部下に持つ場合は、営業畑でその話術を活かさない手はない。事務をやらせた日には、止まらないおしゃべりにうんざりすること必至。ただ、おだてれば空も飛ぶので、上司としては扱いやすい。

さすがは日本きっての商人の街。一般人とて、すばらしい「値切り」の持ち主だ。その特徴とは、金遣いが荒い反面、実に細かいところ。今となっては有名な話だが、「デパートでも平気で値切る」のも大阪人ならでは。東京人が「いかに高かったか」を自慢するのに対して、価格意識が強い大阪人は「いかに安く買ったか」を自慢する。金銭に関してガメツイのは、もはや大阪人の勲章でもある。薄利多売がビジネスの基本で、値切り値切られるのは、大阪人にとってはコミュニケーションの一環とも言える。そこでも「ボケ」と「ツツコミ」のユーモアセンスがモノを言う。「もうかりまっか？」は挨拶同様だ。