愛知の県民生

人口…700万人
県庁所在地…名古屋市
名物・特産品…ういろ、きしめん、味噌カツ
出身有名人…イチロー、加藤晴彦、戸田恵子

愛知人は、先を行く東京、ライバル視する大阪をよそに、我が道を突き進む。地元が大好きなあまり、ヨソモノには冷たく、保守的で頑ななまでの地元志向だ。物事を静かに観察し、損得を判断する目を持つ。

大相撲力士の輩出数
2004年現在、出身地別大相撲力士の数は、愛知が54人で全国トップ。最近では、モンゴル出身の力士が急増。国技としての相撲を繁栄させていくため、重要な役割を担っている。

日本有数の生花の産地
愛知県は工業がさかんなだけでなく、バラや菊などの切り花、パンジーやシクラメン、観葉植物などの鉢植の出荷量が日本一2005年の花博開催にもうなずける。

愛知人は、開放的で進歩的な恋愛観の持ち主。本能のままに突き進み、次から次へと新しい相手に乗り換えていくことも、なんのその。気をつかわせないサバサバした性格が心地いいのか、言い寄られることが多い「モテ体質」とも言える。男女ともに愛郷心が強いため、愛知の悪口は絶対にタブー。うっかり批判しようものなら、嫌われかねない。基本的に、相手を自分の価値観に合わせようとする傾向があるので、意見がぶつかるときは軽く受け流すのが得策だ。

「名古屋大学卒業→トヨタ自動車のグループ会社就職」が、見栄を張り、世間体を意識する愛知人の望む最高のエリートコースとか。実際、愛知人には、自分に多少過剰なまでの自信をもっている人が多く、そのバイタリティーで困難な仕事にも果敢に向かっていく。愛知こそが日本の中心だと自負し、出世欲が強いにもかかわらず、協調性があって一緒に仕事をしやすい仲間。きちんと評価をしてあげれば、ますます熱心に働くはずだ。そんな彼らによって、トヨタという一大企業ができあがったのだろう。

言わずと知れた愛知人の驚くべき「金銭への執着心」。その心は「お得感」にある。喫茶店では、注文にかかわらず、当たり前のようにピーナッツやあられなどのお通しが出てくる。彼らはおまけやセット、値引きなどに驚くほど弱いのだ。また、トヨタ自動車の「無借金経営」も有名な話。昔から愛知県にある企業は、ひとつのものに的を絞り、バブルのときでも、決して新規事業などリスクのあるものに手を出さず、ひたすら貯めてきた。その結果、今の強敵な企業がある。いったいどれだけの貯えがあるのか気になるとこだが、実は統計が数字に出てこないという。彼らは銀行すら信頼せず、貯金の多くをタンスの奥のほうにしまっているのだ。大きな買い物でも月賦やカードを使わず、現金で払う人が愛知人には多いらしい。どこまでも現物・現金主義の愛知人なのだ。