東京の県民生

東京都基礎データ

人口:1200万人
都庁所在地…新宿区
名物・特産品…江戸前寿司、つくだ煮
出身有名人…北野武、吉永小百合、みのもんた

 

基本性格

東京は「よそ者」の集合体。彼らの共通点は、プライドが高く、華やかな表舞台での活躍を望むところ。自己顕示欲が強いが決して他人に干渉しない徹底した個人主義は、東京に住む者の暗黙のルールだ。

お国自慢 これが日本一

言わずと知れた首都、今では世界の、主要都市でもある東京は、住居費、一人当たりの所得、預貯金残高、単身世帯の割合、外食代、昼夜間人口比率、住宅・土地のための負債割合など、日太二の項目を数え出したらキリがない。ここではあえて東京の全国最低ランクのデータを紹介しよう。それはなんと言っても40%そこそこの「持ち家率」。都民の6割近くが借家住まいということになる。ちなみに、「東京は日本の最南端」は意外と知られていない事実。

 

恋愛

「自分のやりたいことはやり、やりたくないことはやらない、何ごとにも深入りしない」のが、現代東京人の基本感覚。たとえ、両親に反対されても「親は親、自分は自分」なので、案外あっさりと結婚に踏み切ってしまうのか、婚姻率は全国でも高水準にある。クールで淡白な東京人は、恋愛にも「個人主義」をかかげる傾向にある。たとえ恋人同士の関係でも「あなたはあなた、私はわたし」で、深入りされたり、必要以上になれなれしくされるのを「うざい」といって極度に嫌ったりもする。そのうえ、誰とでも話を合わせられるがゆえ、本音が読みにくい八方美人タイプが多い。「社交辞令」を鵜呑みにすると痛い目に遭うこともあるので要注意。アプローチするには、適度な距離感をおいて、「あなたさえ良ければ」のスタンスで待つのがよい。 

仕事

上司でも部下でも東京出身の人は、熱意が見られず、意外と地味で孤立しがち。これは「東京の人」と周囲が認識するほど、本人は気にもしないし、それ自体を誇りに思っているわけでもないからである。それゆえ仕事に退屈していたり、うまくいってないのかな?などと心配にもあんるのだが、彼らは自分のペースで淡々と仕事をし、知らないうちに大きな成果を挙げていたりするのだ。いわばここが、「本物の東京人か、えせの東京人か」の分かれ道。本物の東京人は、ひとたび火がつけば盲目的に仕事に突っ走る側面も持つが、普段はあえて自己PRはせずに、難易度の高い仕事でも涼しい顔でこなすのが得意。一方、一生懸命に東京人になろうとしている人は、「何が何でも前へ前へ」というガムシヤラさが目につく。

金銭感覚

昔から言われた「義理人情に厚く、粋で気風がいい」という江戸っ子の気質は、「江戸っ子は宵越しの金を持たない」という言葉に代表される。しかし、現代の東京人はそうもいかない。収入・貯蓄額ともに全国1位ということからも、「よく稼ぎ、よく遊び、しっかり貯める」というしたたかな人種であることがわかる。これは、明治以降に幅をきかせた「山の手」の気質。金額に対しての質と量には厳しい目を持っているが、大阪人のようにケチではなく、ここぞというときには値段を気にせず、大きな買い物ができる気風のよさがある。このあたりには「江戸っ子気質のなごり」が感じられる。江戸っ子は「野暮」が嫌いなのだ。